「海外生産が安い理由」家具選びのコツVo.9

□ 家具選びのコツ  □

「海外生産が安い理由」

ついこの前?といっても2~3年前??に
販売したソファーの買い替えで
お客様が来店された。

最近そのパターンちょくちょくある?
販売してからそんなに経っていないのに
どうした?

5年前に買っていただいたソファー
形はあるけれど、ボロボロ。

合皮の表面がはく離した、
底が抜けた、
バネが外れた、
フレームが折れた、
などなど・・・

形はあるけれど、中の金具が故障。

 

あるメーカーさんが話してくれました。

国産品を海外生産に切りかえます。
なぜか?

それは原価を安くして利益を多くしたいから。
発展途上国では資材も安いが、
何よりも人件費が安い。

国産の商品原価よりも
安く作れるから。

海外で作って日本国内で販売すればもうかる。
では、もう少し安く売ればもっと売れるのでは?

海外のメーカーにさらに原価を安くするように頼む。

するとどうなる?

同じ原材料で同じ製品を作ると、
メーカーとしては儲かりません。

原材料を安いものに変える。
構造を簡単にする。
5ヶ所固定するところを4ヶ所にする。

特に見えない部分で。

すると、
折れたり割れたり破れたり・・・

長く使ってなくてもそんなことが起こってしまいます。

作ったメーカーが悪い?

そのメーカーさんは言いました。

「安く作るように命じた日本人が悪い。
彼らに罪はない。」

海外のメーカーさんは
安く作るように命じられたから安く作った。

原材料を変えずに安く作れるはずがない。

海外メーカーで働く従業員。
彼らも家族のために働いて給料を得たいし、
幸せになりたい。

いずれ開発途上の国々も、
そんな人たちが頑張って豊かになってくるでしょう。

安くてすぐに壊れてしまう商品を作った
海外のメーカーさんのことを悪く思っていた私、
本当にバカでした。

購入の際、
そんなこともちょっぴり頭の片隅に置いて
選んでもらえたらいいな