
サステナブルインテリアとは?私たちができること

最近、「サステナブル」という言葉を耳にする機会が増えましたよね。
環境問題への関心が高まる中で、私たちの暮らしの中でも「できるだけ環境に優しい選択をしたい」と考える人が増えています。
特に、小さなお子さまのいる家庭では、「体に優しい家具を選びたい」「長く使える家具を購入したい」と考える方も多いのではないでしょうか。
環境に優しい選択は、家族の健康を守りながら、暮らしをより快適にすることにもつながります。
ビッグモリーズでは、天然木や国産の家具を大切に考え、環境にやさしいインテリア選びを提案しています。
「サステナブルインテリアとは何か?」という基本から、国際的な取り組み、日本国内での考え方、途上国の森林保護、違法伐採の問題、そして今日からできる具体的なアクションまで、詳しくご紹介します。
1.サステナブルとは?

「サステナブル(Sustainable)」とは、「持続可能な」という意味の英語です。
環境・社会・経済の3つの側面をバランスよく維持し、将来世代に負担をかけずに、より良い社会を作ることを目指します。
特に環境面では、森林資源の保護や温暖化対策、廃棄物の削減などが重要視されています。
インテリアにおいても、素材の選び方や製造過程、廃棄の方法を意識することで、持続可能なライフスタイルを実現できます。
2.サステナブルインテリアとは
サステナブルインテリアとは、環境に配慮しながら、健康的で長く使える家具やインテリアを選ぶことです。
主に次のポイントが挙げられます。
1.天然素材を選ぶ
家具の素材は、私たちの健康にも大きく関わっています。
特に、化学物質を含む合成素材の家具は、時間が経つにつれて有害な物質を放出し、室内の空気を汚染する可能性があります。
接着剤や塗料に含まれるホルムアルデヒドなどの化学物質は、シックハウス症候群の原因となることもあり、敏感な体質の方や小さなお子さんがいる家庭では特に注意が必要です。
一方で、無垢材や自然由来のオイル仕上げが施された天然素材の家具は、こうしたリスクが少なく、安心して使うことができます。
さらに、木材や籐、コットンなどの自然素材は、経年変化によって味わい深い風合いを楽しめるのも魅力です。
長く大切に使うことで、環境にも優しく、持続可能な暮らしにつながります。
家具を選ぶ際には、デザインや機能性だけでなく、素材にもこだわることで、健康と環境の両方に配慮した心地よい住空間を作ることができるのです。
2.長く使えるデザインを選ぶ
家具を長く使うためには、シンプルで飽きのこないデザインを選ぶことが大切です。
流行に左右されないデザインなら、インテリアの変化にも馴染みやすく、長期間愛用できます。
また、修理しやすい構造の家具を選ぶことで、壊れても買い替えることなく、補修しながら使い続けることができ、結果的に資源の節約にもつながります。
3.リフォームで家具を再生する
傷んだ家具を捨てるのではなく、リフォームして再び使うのも一つの方法です。
特に椅子は、座面や背もたれの張り替えをすることで、新品のように蘇ります。
当店では、椅子の張り替えキットを販売し、ご自宅で簡単にリフォームできる方法をご提案しています。
お気に入りの椅子を修復しながら長く使い続けることで、環境にも優しく、愛着のある家具をより大切にすることができます。
4.国産家具を選ぶ
国産家具を選ぶことは、環境にも人々の健康にも配慮した選択となります。
日本の職人技が光る家具は、持続可能で長く愛用できる魅力を持っています。
国産家具を選択するメリット
- 輸送時のCO2排出が少ない
海外からの輸入家具は長距離輸送が必要なため、輸送時にCO2排出が多くなります。
国産家具は国内で生産されるため、輸送距離が短く、環境負荷を低く抑えることができます。 - 高品質で長持ち
国産家具は、日本の職人によって手作りされたものが多く、細部まで丁寧に作られています。
長期間使用しても故障が少なく、長持ちするといった特徴があります。 - 安全性が高い
日本では家具に使用される塗料や接着剤は厳しい基準を設けているため、健康に悪影響を与えるような化学物質の使用を避けることができます。
日本製の子供用家具には、人体に優しい水性塗料が使用されており、安心して使用することができます。
3.国際的な環境保護の動向と事例
世界では、持続可能な開発目標(SDGs)を掲げ、環境保護に関するさまざまな取り組みが進められています。
FSC認証(森林管理協議会):違法伐採を防ぎ、適切に管理された森林からの木材を使用する仕組み。
カーボンニュートラル:温室効果ガスの排出と吸収を均衡させる取り組み。
特にヨーロッパでは、サステナブルな製品の需要が高まり、企業も積極的にエコな素材を使用する動きが進んでいます。
4.国内での環境意識と取り組みの現状

日本では、古くから「物を大切にする文化」が根付いています。
例えば、割れた陶器を漆と金粉で修復する「金継ぎ」は、壊れたものを単に修理するのではなく、新たな美しさを生み出しながら使い続けるという考え方です。
また、着物をほどいて別の衣類や小物に仕立て直す「裂き織り」や、古い布を重ねて刺し子を施す「ぼろ布文化」なども、資源を無駄にせず再利用する日本独自のサステナブルな習慣といえるでしょう。
しかし、近年は大量生産・大量消費のライフスタイルが広まり、使い捨て文化が当たり前になりつつあります。
ファストファッションや使い捨てプラスチック製品の普及により、環境負荷が増加し、従来の「物を長く使う」という価値観が薄れつつあるのも事実です。
それでも、日本国内では近年、持続可能な取り組みが増えてきています。
リサイクルショップやリメイクカフェ、DIYのワークショップなど、使い捨てではなく修理や再利用を促進する取り組みが各地で展開されています。
地域コミュニティで行われる家具修理イベントや、古着や古い雑貨をアップサイクルするプロジェクトなど、消費者が自らの手で「物を大切にする」実践に取り組む事例が増えているのです。
こうした活動は、伝統文化と現代のエコ意識が融合した、日本ならではのサステナブルな取り組みと言えるでしょう。
5.ビッグモリーズの取り組み:環境に優しい企業活動
・地元の木材を活用した家具作り
ビッグモリーズでは、地元和気町の森林資源を活かした家具作りを推進しています。
山林の整備・伐採を自分たちの手で行い、地元産の木材を使用することで、輸送による環境負荷を軽減し、森林の適切な管理にも貢献しています。

・修理やメンテナンスサービスの普及
長く使える家具を提供するため、修理やメンテナンスサービスを積極的に展開しています。
他店で購入された家具の修理を承ることはもちろん、椅子の張り替えワークショップを開催したりと、修理文化の普及を通じて、廃棄物の削減と環境負荷の軽減を目指しています。

6.途上国の森林保護と違法伐採の問題

サステナブルな家具を選ぶことは、途上国の森林を守ることにもつながります。
熱帯雨林の違法伐採は、
・生態系の破壊
・土壌の劣化
・地域住民の生活基盤の喪失
などの深刻な問題を引き起こしています。
インドネシアやブラジルでは、違法伐採による森林破壊が進み、野生動物の生息地が脅かされています。
違法伐採の背景には、貧困問題があります。
森林資源を売ることで生計を立てている地域も多く、短期的な収入を優先せざるを得ない現状があります。
そのため、適切な森林管理の支援や、公正な取引を促す仕組みを構築することが重要です。
7.まとめ
サステナブルなインテリアは、「環境のために我慢する」ものではなく、「家族と自分を大切にするための選択」。
たとえば、天然素材の家具を選ぶと、室内の空気がきれいになり、小さなお子さまやペットにも安心です。
国産の家具を取り入れれば、使い心地の良さでQOLをアップするとともに、日本のものづくりを応援することにもつながります。
高品質の家具を選択することは、高額ではあっても、長く使えることで買い替えが減り、結果的にはお得と考えることもできます。
ちょっとした工夫で、暮らしはもっと心地よくなります。
お気に入りの家具を手入れしながら長く使ったり、椅子の張り替えをして新しく生まれ変わらせたりすることで、愛着のある空間をつくることができます。
当店では、環境にやさしい家具をたくさんご用意しています。
無理なくできることから取り入れて、サステナブルなインテリアで心地よい暮らしを楽しんでみませんか?
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