家具を処分する前に考えたい、
6つの方法と家具廃棄の未来
引っ越しや模様替えなどで不要になった家具、どう処分すれば良いか迷っていませんか?
大きくて場所を取る家具の廃棄には多くの選択肢があります。
実は廃棄方法によって、コスト面や環境への配慮、便利さが変わってきます。
本記事では、家具の廃棄方法を6つに分けて詳しく解説し、それぞれのメリットや注意点も合わせて紹介します。
ご自身に最適な方法を見つける参考にしてください。
家具購入時の「引き取りサービス」を利用する
最も簡単で手間がかからないのが、家具を購入した店舗に引き取りを依頼する方法です。
多くの家具店では新しい家具を購入する際、古い家具の引き取りサービスを提供しています。
この方法は、無料またはわずかな手数料で済むことが多く、購入時に申し出ておけば新旧の家具の入れ替えがスムーズに行えます。
特に大きな家具は、自分で運び出すのが難しいため、店舗の引き取りサービスは非常に便利です。
また、引き取り時に店舗側で適切な分別処理がされることが多く、環境にも優しい方法と言えるでしょう。
まずは、新しい家具を購入する際に引き取りサービスがあるかを確認してみましょう。
リサイクル業者に買い取りを依頼する
リサイクル業者に家具を売却するのも良い方法です。
特に状態が良く、人気のあるデザインやブランド物であれば、リサイクル業者が高値で引き取ってくれることもあります。
しかし、注意したい点もいくつかあります。
まず、家具の経過年数です。
一般的に、製造から5~10年以上経過したものや、和室向けの家具などは需要が低くなり、買い取りが難しい場合が多いです。
和室家具は和風のインテリアが減少傾向にあるため、買い手が見つかりにくいことも影響しています。
また、業者に買い取ってもらえない場合には、逆に廃棄費用がかかることもあるため、まずは査定を依頼して見積もりを確認するのが良いでしょう。
自治体の粗大ゴミ回収を利用する
コストを抑えたい場合、お住いの自治体の粗大ゴミ回収を利用するのが安心で経済的です。
自治体による家具の回収費用は、他の方法に比べて安価であり、多くの場合、税金で部分的に補助されています。
自治体によっては、事前に回収の申し込みが必要な場合もあるため、廃棄の際には地域の回収ルールを確認することが大切です。
回収は、自治体の粗大ゴミ回収センターへの持ち込みが基本です。
しかし、玄関先まで回収しに来てくれる自治体もあるため、自治体のサービス内容を確認すると良いでしょう。
コストを抑えつつ、適切に処分できる方法です。
産業廃棄物業者に依頼して処分してもらう
大きな家具を持ち運ぶのが困難な場合や、回収場所まで運び出せない場合には、産業廃棄物業者に依頼することも検討しましょう。
産業廃棄物業者は、家具を部屋から直接回収し、そのまま適切な廃棄処理を行ってくれます。
特に高層階に住んでいる方や、廃棄場所までの運搬が難しい場合には、この方法が役立ちます。
ただし、産廃業者への依頼は費用がかさむことが多いので、見積もりを確認してから依頼するのが賢明です。
自力で運び出せない家具がある方や、急ぎで処分が必要な方には有効な選択肢です。
フリマアプリや知人への譲渡で「リユース」
家具がまだ使える状態であるならば、捨てずに他の人に譲るという選択肢もあります。
フリマアプリやオークションサイトに出品すれば、必要としている人に家具が活用され、廃棄を避けることが可能です。
特に地域限定の取引や、近隣での直接受け渡しが可能な場合は、送料や手間を減らすことができます。
また、知人やご近所に譲ることで、地域内で家具の再利用が図れます。
思いがけず「この家具、欲しかった!」と喜ばれることもあります。
お互いにメリットがあるため、まずは身近な人に声をかけてみましょう。
家具を捨てずに「修理・リメイク」で寿命を延ばす
「家具の寿命」と検索してみると、一般的にはソファ3〜10年、テーブル5〜10年、椅子は5〜8年、一般的な家具は5〜10年というデータが出てきます。
これは、あくまでも平均的な寿命の目安であり、愛着を持って手入れをすれば、さらに長く使い続けることが可能です。
たとえば、「結婚して家を新築した時に購入した40年ものの椅子を修理したい」「おばあちゃんが嫁入り道具として持ってきたタンスをリメイクしたい」といったお客様からの依頼も多くあります。
ビッグモリーズでも、テーブル天板の塗り替えや椅子の張り替えセットを提供しており、リペアやリメイクで家具の寿命を延ばすサポートを行っています。
なぜ家具の寿命が短くなっているのか?
最近では、購入から3年ほどで表面が剥がれる、5年で扉が落下する、寝心地が悪いと放置されるベッドなど、短命な家具も増えています。
この原因の一つは、安価な素材や合板、MDFといった材料の使用が増えているためです。
合板やMDFの耐久性は高くなく、環境負荷も大きいことが問題です。
その一方で、日本には木材文化が根付いています。
木材を使った家屋や神社仏閣がその美しさを保ち続け、例えば法隆寺は1400年もの間、維持されています。
日本は森林保有率が高く、資源の消費量も多い国であり、長く使える家具を選び、廃棄物を減らす意識が今後さらに重要になるでしょう。
まとめ
家具はただのインテリアではなく、生活を豊かにし、思い出を刻んでいくものです。
使い終わった家具も、廃棄せずに再利用やリメイクを検討することで、その価値を次の世代へと受け継いでいくことが可能です。
家具を処分する前に「修理できないか」「誰かに譲れないか」を考えてみましょう。
そうした一歩が、持続可能な未来のための重要な選択になるかもしれません。
ビッグモリーズでは、家具のリペアやリメイクも承っています。
大切な家具を一緒に長く使い続ける未来を目指していきましょう。