事前の備えが大事!
地震対策について
昨今、日本各地で想定出来ない地震が発生しています。
被害に遭われた方には心よりお見舞い申し上げます。
私ごとですが、1995年に起こった阪神淡路大震災当日の未明、自宅で寝ていたとき、東の方から大地のうねりというか地響きが近づいてきて、岡山ではあったことのないような揺れがありました。
家具の上に置いたものが落ちてきて、当時3歳と1歳の子どもをとっさに布団の中でかばうようにしたことを思い出します。
地震、雷、火事、親父、と人が敵わないものの順をいいますが、まさに地震は人間のなす術がない一番敵わないものですね。
地震が起こると家具の下敷きになったというニュースをよく聞きます。
しかし、逆に家具の隙間で命が助かったという場合もありますので、家具も地震対策をして万全の対策をして欲しいです。
この記事では、地震対策用品をご紹介したいと思います。
ただし、どの地震対策用品も逃げるための時間を確保するアイテムにすぎません。
揺れを感じたら家具の下に留まらず、すみやかに避難するようにしてください。
転倒防止用品
市販されている家具の転倒防止用品は様々ありますが、代表的なもので説明していきます。
・つっぱり金具
家具と天井の間に突っ張らせて使用します。
壁や天井に穴を開けず、キズもつけず取り付けも簡単なので人気です。
マンションのように天井にコンクリートの梁があれば確実に固定出来ます。
しかし、日本家屋のように、天井の中にしっかりとした構造材がない場合は突っ張らせて取り付けることが出来ません。
・転倒防止ベルト
家具の天板部分と家屋の構造材をベルトで結ぶものです。
部屋に梁や柱のようなしっかりしたところに取り付けます。
家具側と壁側に金具を取り付けたら、ベルトに緩みがない様しっかりと引っ張ってください。
・転倒防止金具
家具と部屋をL字型金具などで直接固定する方法です。
つっぱり棒やベルトを介して固定するよりも直接的で確実です。
・転倒防止板
家具の前側下と床の間に差し込んで使用します。
設置の際には誰かに家具を持ち上げてもらわなければなりません。
賃貸物件など部屋にネジで固定出来ない場合には効果的です。
・耐震マット
振動や衝撃を吸収するマットです。
花瓶などの割れ物、テレビやPCモニターなどの電化製品の使用に向いています。
細くて背の高い物、バランスの悪い物には効果がありません。
・その他
冒頭の阪神淡路大震災の後、岡山に避難されたお客様に伺った話では、家具と天井の間にピッタリ入るダンボール箱を作って載せておくだけでも十分な転倒防止効果があるとのことでした。
確かに、家具が倒れようとしても天井に箱があったら邪魔で倒れないですよね。
家具の地震対策オプション
ここまでは地震対策として後付け出来るものをご紹介しましたが、これから家具を購入されるのであれば、地震対策が出来ている家具を選ぶということも視野に入れて欲しいです。
・耐震ラッチ付き家具
開戸に取り付けてあり、大きな揺れがあるとロックされて扉が開かなくなります。(揺れが収まったら開きます)
・耐震棚板
耐震のために棚板が奥に傾斜しているもの、また棚板が手前に滑らないようにしてある棚受け金具のものがあります。
・耐震ロック付き家具
引き違い戸(スライド式)のセンター部分にロックが付いたもの。
・天井まであるオーダー家具
高額になりやすいですが、天井まで高さのある家具をオーダーすると、設置の際に固定してしまうため一石二鳥かもしれません。
なお、家具に耐震機能があっても、やはり家具自体は固定しなくてはなりません。
まとめ
今回は地震対策について書かせていただきましたが、家屋が倒壊するような強い地震が起こる可能性はいつどこで起こるかわかりません。
地震対策用品は、あくまで転倒までの時間を遅らせるためのものと考え、地震の際には速やかに安全なところに逃げてください。
「地震、雷、火事、親父」
日頃から何かあった際の準備をしっかりとしておきましょう。
親父にも怒られないようにね^ ^