杉を使ったベッドをオススメする理由
2014年、鳥取県智頭町制施行100周年記念イベントで、
民泊マラソンというのがありました。
全国からランナーを集め、智頭町内に民泊し30kmを走るというものです。
当時、私たち夫婦はウルトラマラソンにちょっとだけハマっていて、車で2時間という距離感もよくて参加させていただきました。
日中は暑く、山間部のためアップダウンもありましたが、地元の人たちの応援や共に走るランナーのおかげで無事にゴールに辿りつきました。
ゴールは廃校になった小学校でした。
最終のランナーが帰ってくるまで学校内を見学していると、
教室に杉で作られたベッドが何台も置いてありました。
ご自由にお使いくださいと書いてあり(書いてあったはず)、しばしお休みさせていただきました。
(宿泊研修ができるようでした)
その寝心地といえば、本当に快適で、今でも忘れられないほどです。
ランニングで疲れていたから?
いやいやベッドが杉材だったから⁇
その後の閉会式にて関係者の方に尋ねてみると、特別に大工さんに頼んで杉で作ってもらったベッドだということが分かりました。
さすが杉の町、智頭町。
実は、家具業界では杉をあまり使いません。
なぜなら、柔らかくてキズがつきやすい材だからです。
私自身も柔らかい素材は家具に向かないと思っていました。
更に杉について調べていくと、
和室の畳の下には調湿のために杉材を使うとか、
縦方向には強度があるとか、
鎮静効果があるから寝室に使うといった、
さまざまなメリットがわかってきました。
特にベッドとしてお勧めしたい杉の特徴は下の2点です。
・調湿効果
導管やたくさんの空気層があることで湿気を自然にコントロールします。
また、樹木や植物は自ら動くことができないため、自己防衛のために殺菌作用のあるフィトンチッドを出しています。
それが抗菌効果となりカビの発生を抑制します。
・鎮静効果
気持ちが安らぎリラックスできるため誘眠効果につながります。
特に自然乾燥〜低温乾燥の杉では、鎮静効果のある精油成分が失わていないためにその効果が高いです。
それではと家具業界で杉の家具を探してみると、案外「ない」ということがわかりました。
智頭町で寝たベッド、
あの寝心地を再現したい。
探してもないなら作ってしまおう。
そんな思いでビッグモリーズは、
杉のベッドを作りました。
ぜひ体験していただきたいオススメのベッドです。
もうひとつお伝えしておきたいことがあります。
杉の学名は
Cryptmeria japonica(クリプトメリア ジャポニカ)
「隠された日本の宝」です。
なんだか杉のことが好きになりませんか^ ^