介護チェアを選ぶ際のポイントについて


介護椅子で負担の少ない、快適な生活を
長く安心して使える介護椅子


介護椅子といっても、組み立て式のものから、施設などで使われる耐久性のあるもの、肘付きやヘッドレスト付き、回転式やキャスター付きなど、価格帯も安価なものから高価なものまでたくさんの種類があります。

また、介護椅子は介護される側と介護する側の両者にとって使いやすくなければならないものです。

今回は、介護椅子を購入する際、注目しておきたいポイントについて解説します。


組み立て式・完成品

届いてすぐに使える「完成品」と、組み立てのひと手間がかかる「組み立て式」。
組み立て式にすることでサイズがコンパクトになり、輸送コストが抑えられて、お客様が安価に手にすることができます。

また、組み立てるという工程自体がないため、作業コストも少なくて済みます。

しかし、椅子は毎日何度も使うもの。
組み立て式の椅子は、使うほどにゆるみが出ることがあるので定期的にネジを締め直す必要があります。

加えて、組み立てに予想以上の手間がかかる場合があります。
購入しようとしている商品が完成品かそうでないか、よく注意して選んでみてください。

また、ビッグモリーズでは、特定の介護チェアについて、開梱・設置・段ボールの回収まで行うオプションサービスを行っております。
遠方の方へのギフトや、段ボールの捨て場所が遠い・ないなどの事情がある場合にも安心してご購入いただけます。

耐久性

組み立て式より完成品の方が耐久性が高いのは言うまでもありません。

一般的に、完成品はネジ止めではなく、工場できちんと組込み、接着剤で固定します。
その場合、「ゆるむ」というよりも、接着が切れて「外れる」ということになるのですが、ネジ止めの椅子と比較すると外れにくく丈夫です。
脚のガタつきも出荷時に検査されています。

施設で使われるものは耐久性を考慮して、完成品(工場組み立て)のものが多いです。

肘付きor肘なし

肘付きの椅子は、座った時に肘が置けて楽ですし、立ち上がる際に掴まることができるので、とっても楽ちんですね。
その反面、テーブルとの隙間がなくなり、立ち上がる際には大きく椅子を引かないと立ち上がりにくくなります。
その点肘無しは、少し後ろに椅子をズラすだけて脚を外側に向けられるので立ち上がりやすいです。

肘付きの中には、肘付きと肘なしの良いとこどりの半肘タイプというものがあります。
使用者に状態に合わせ選んでくださいね。

ケアチェア 全肘タイプ
ケアチェア 半肘タイプ
ケアチェア 肘なしタイプ
クレプト 半肘タイプ

キャスター付きと回転式

キャスター付きと回転式介護椅子は、家庭用もかなり進化しておりまして、キャスターや回転する椅子も販売されています。
この場合も使用者の状態次第で、椅子自体が動いた方が良いのかを見極める必要があります。
足腰が弱っている方などは椅子を頼りに歩こうとして、椅子が動いたために支えがなくなり転倒…ということがあります。
介助者(介護する側)にとっては、キャスター付きや回転式だと負担が少なくなると考えられます。

回転式チェア RAC-111 完成品
4輪キャスター付きチェア AC-118 完成品

椅子の高さ

椅子とテーブルの高さについて、一般的に テーブルの天板高さマイナス25~30cm=椅子の座面高といわれます。
テーブルの高さが70cmだと座面高45~40cmが適度な高さとなります。

また、人によって足の長さも異なります。
基本的には膝裏より少し高めの座面高さだと立ち座りがしやすいです。
実際には使用者の身長(膝裏)に椅子の座面高さを合わせて、それからテーブルの高さが決まると自然なんですが、世の中にはJIS(日本工業規格)といわれるものがあり、事務用デスクは天板高さは72cmが推奨されています。
家庭向けのテーブルはこの限りではありません。(だいたい70~72cmが標準です)
椅子を選ぶ際は高さにもご注目ください。

人気のケアチェアシリーズからは、基本モデルのAC-111に加え、背の高い方向けのハイタイプを取り扱っております。
また、脚のカットや、脚裏にプラパートを取り付けるなどして微調整することも可能ですので、ご検討ください。

ケアチェア AC-111 通常高さタイプ
ケアチェア AC-111-hi ハイタイプ

まとめ

安心して使える椅子となると、機能だけでなく、仕上がりにまでこだわる必要があります。
特に介護椅子となると、介護者と介助者の両方が納得できるものがおすすめです。

お住まいの地域で介護に携わる方々にアドバイスを求めたり、介護用の椅子を取り扱っている販売店で相談するなどして、介護者と介助者がお互いに、よりリラックスできる椅子をお選びいただけると幸いです。